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しかも,なぜかその姿は透明に!? わけもわからないままに神様(時には魔物)と誤解され, 「王妃選抜試験」に巻き込まれるミツル。 彼は透明である点を活かして当然えっちなことに及んだりもするけれど, お姫様たちと心を通い合わせるうちに楽しんでばかりもいられずに... 最後にはちょっぴりの切なさといっぱいの幸せをお約束する, 不思議なえっち系恋愛ストーリー! 【ケース裏解説文より】 |
『てこいれぷりんせす!〜ボクが見えない君のために』は,2004年にPropellerから発売された18禁ゲームですが,これは2007年に廉価版としてリイシューされたものです。 シナリオを『Lien〜終わらない君の唄〜』の荒川工氏が担当しているというのが,一番の購入理由なのですが,それじゃぁ何故2004年に発売されたときに買わなかったのかといえば......実は発売されてることを知らなかったのです...いやはや(^^;)。 特典として原画担当のA-10氏が出版した『総合てこいれ情報誌/テコプリ』(全224P)のPDFデータが収録されています。 毎度のことながら,これはほぼリアルタイムなゲーム記であり,当然ながらネタばれ全開ですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)。 |
5月26日 |
学校では,女の子を好きになったことがないということで「柔道とかアマレスを普通の男の子とは違った目で眺める派」と思われ,またその可愛らしさからクラスの愛玩動物的存在である主人公ミツルが,自宅の風呂で「自分の蕾を弄って」いると,いつの間にか唐突に別の世界の大浴場に。 ミツルが,飛ばされた「変態メガネがワンピの似合うお下げの女の子を監禁してそうな天空の島」は,神王妃選定の儀式のために開かれた場所。 いつの間にか指にはまっていた指輪の力で,元の世界と異世界を行き来するミツル。 また,濃ゆめの音楽ネタが多いのも荒川工ワールドの特徴のひとつでして,序盤だけでも そして,この手のゲームでは滅多に登場しない主人公の父親がしばしば登場するのも,荒川工ワールドの特徴のひとつですが,『てこぷり』にもマッチョで主夫で隙あれば息子に手を出そうとする変態親父が登場してきます。そういえば,この父親の部屋にフライングVが置いてありましたが,『Lien〜終わらない君の唄〜』に出てくる父親もフライングVを背負ってましたっけ... そ〜いえば,主人公にもボイスが付いているというのもまた,この手のゲームでは珍しいケースですね。 |
5月30日 |
『アルトワネット・シナリオ』終了。 「おーっほほほ...」の声も高らかなタカビー系お姫様...ということは,これは『ツンデレ』以外の何者でもないよな...とシナリオを進めてみたところ,予想通り,いやそれ以上に見事なツンデレぶりを見せてくれました。正直言ってA-10氏の描くキャラはあまり好みではないのですが,それでもシナリオが進むにつれて,段々とアルトワネットが可愛く見えてきたのは,それだけアルトワネットの魅力が上手く文章に表されていたってことなんでしょうね。 メルヴェールに恋心を抱く百合な姫アルトワネットとミツルの関係も最初の頃は良好なものとは言えませんでした。何しろ『第一の試練』のお披露目の日に彼女のドレスがバラバラになってしまうという嬉し恥ずかしイベントの原因を作ったのがミツルだったのですから,それもいたしかたのないこと。 見かけによらず,実は料理が得意なアルトワネットですが,かつての年上の恋人(元侍女)から結婚するという手紙を受け取ったショックからか,『第一の試練』のお披露目である料理ショーで成績を落としてしまいます。 自分のアルトワネットに対する本当の気持ちに気が付いたミツルは,アルトワネットに自分の気持ちを打ち明け,そして彼女の幸せ(メルヴェールとの恋の成就と神王妃になること)のために自分にできることをしようと決意します。 さて,キャラ的に考えると,アルトワネットが責めでメルヴェールが受けだと思いますよね。ところが,実際はまったく逆で,メルヴェールが一方的にアルトワネットを責め立てます。もうすっかりメロメロであります状態のアルトワネット。 しかし,翌朝ミツルが目を覚ますと,ロープでぐるぐる巻きにされソーニャに魔法剣をつきつけられた状態に。 もちろん,それを素直に受け入れるアルトワネットじゃありません。 隙をついてアルトワネットを連れて逃げ出すミツル。 これでHappy End かと思ったら,ちょっと辛目のエピローグが待ち受けていたのです。 ミツルの世界に戻ってから1週間。 しかし,父親を交えて3人でお酒を飲んだとき(父親は早々にダウン),酔い始めたアルトワネットはようやく本音を口にします。 というわけで,その夜はメルヴェール(との行為)を忘れさせるべく,一晩中励みに励むミツル君。 そのかいもあってか,翌日にはすっかり,以前の「おーっほほほ」状態が復活したアルトワネット。 夕方,ドレスではなくこちらの世界の服に着替えたアルトワネットと一緒にお買い物。 いやぁ,実になんとも良いエンディングではないですか! しかし,このシナリオだけでは『神』のことも『神王妃』のこともまだわからないままなんですよね。 それにしても,いかにも荒川工ワールドって感じのネタが多くて良いです。 |
6月3日 |
『エヴァンジェリン・シナリオ』終了。 正直言って,エヴァンジェリンのシナリオにはあまり期待してませんでした。見た目もまるで某『F*te』のブルマっ娘みたいだし,無口キャラというのも良くあるパターンだしね。 最初の頃はある意味典型的な無口キャラぶりのため,お付きの騎士であるソーニャさんの空回りっぷりの方がキャラ的に楽しめていたんですが,クマのマペット(赤カブト君と青カブト君という命名はいかがなものかと(^^;)に対して少し本音をもらすようになってから,彼女の寂しさに気が付き,まるでミツルとシンクロするかのように,彼女のことが気になってきてしまいました。 それにしても,『第一の試練』のお披露目の衣装は......まぁ確かにインパクトだけはありますね。つ〜か,あのお笑い芸人しか着ないような白鳥のチュチュがどうして,あのファンタジーな世界にあったのか,そちらの方が不思議です。 ところで,4人のヒロインの中で魔法を使えるのはエヴァだけのようですが,これはやっぱり魔女っ子は少女じゃなければならないというスタッフの意向なんでしょうか?ってことはクラスのマスコットキャラだったミツルはお付きのマスコットキャラ? 『第2の試練』であるお料理大会では,共に料理のスキルに劣るメルヴェールと一緒に厨房で料理の練習をするエヴァ......しかし,この手のマンガやゲームにおいて,料理のスキルに欠ける人が料理をして起きるものといえば,爆発炎上か毒料理が定番ですが,このシナリオでは爆発炎上でした。 しかし,エヴァは他人に謝ることができないのではなく,謝る言葉そのものを知らなかったのです。 『第2の試練』のためにエヴァに「きのこと豚肉と野菜の紙包み焼き」を教えるミツル。試食の場で,エヴァが国王にとっては11番目の子どもであり,父親である国王とはほとんど話したこともなく,それ故「神王妃になれば父親から認めてもらえる」と思っていることが明らかになります。なるほど,だからエヴァは他の王妃達よりも神王妃に対する執着心が強いのですね。 『第2の試練』本番では誤って紙を焼いてしまったため,教わったとおりの料理はできなかったにもかかわらず,自分なりに考えて2位の座を射止めるエヴァ。 『第3の試練』初日,ミツルに雪を降らせる魔法を見せた後に突然倒れてしまうエヴァ。 しかし,エヴァはそんな自分の運命を知っていたようで(もしかしたらソーニャさんが話しているのを聞かれた?),「神王は選定の儀式が始まってからずっとここにいた」とミツルを魔法で攻撃するカリアッハベーラを攻撃魔法で倒したエヴァは,自分の限界を感じるとミツルを気絶させて姿を消してしまいます。 気が付くと自分家の風呂に二人で入っていた二人。しかもそれを父親に見つかってしまいます。 これも良いエンディングでした。 そしてエピローグ。 退院し,ミツルの家にやってきたエヴァを,「君は私の娘だ。遠慮はしてくれなくていい。かしこまったり怖がったりすることはないからね。」「おかえりなさい,エヴァさん」と暖かく迎え入れるミツル父。 ミツルが風呂に入っていると,エヴァがスクール水着姿でミツルの背中を洗いにくる。 女官カリアッハベーラの「神王は選定の儀式が始まってからずっとここにいた」という台詞は,やはりミツルが神王ということなんでしょうね。 |
6月16日 |
『フランシェスカ・シナリオ』終了。 普段は酔っぱらいでぐ〜たらでHな王女様のフランシェスカですが,その半面,今までやった2つのシナリオの中でも彼女がミツルと神王の謎に気が付いている様子が見られたので,実は理知的な人なのではないかと思っていたら,実際そのとおりでした。まぁ,普段自堕落な人が実はそれは仮の姿で,内面は理知的な人である...ってのはある意味良く有るパターンではあるんですけれどね(^^;)。 このシナリオでも彼女はミツルの指輪が自分達の世界とミツルの世界を結ぶアイテムであること,またミツルの登場によって神王妃選定が始まったことと,そしてミツルの王女達に対する気持ちによってロウソクの炎の勢いが変わるということから,ミツルと神王妃選定の間には因果関係があることにも気が付いていました。もっとも,知りすぎたが故に後に神官達から追われることになってしまうのですが.... さて,ヒロイン中もっともフェロモン出しまくりのフランシェスカさんですから,ミツルの存在が皆に知れわたる前日の7/5にはミツルを捕獲&補食してしまいます。実は,彼女は透明人間であるミツルの存在を自己の能力『千里眼』によって最初から知っていたんですね。もっとも,そのときはお口の恋人だけで,ミツルがフランチェスカさんから筆おろしされるのは7/9になってからなんですが... アルトワネットやエヴァンジェリンにそれぞれ隠された過去があったように,フランシェスカにもやはり隠された過去がありました。フランシェスカがどんな手を使ってでも神王妃になりたいと拘る理由。それは神王妃となって父親である国王に復讐するため。フランシェスカには,目の前で暴漢達に母親を殺され,そして自らも暴漢達によって輪姦されたという悲惨な過去があるのですが,それは自らの悪事を千里眼により暴かれることを恐れた父親である国王の命令によるものだったのです。しかも,実際に国王の悪事を暴こうとしたのはフランシェスカであり,母親はその身代わりとなって殺されてしまったのです。 しかし,神王妃選定の儀式や聖堂の地下の大扉について調べていたフランシェスカは,司祭等によってその命を狙われてしまいます。それにしても,神王妃選定の儀式や聖堂の地下の大扉の秘密って,命を狙われるほどの秘密だったのでしょうか?ミツルと神王妃選定の儀式との間には何かしらの関係があることは明らかになったのですが,結局神王の秘密にしてはわからないままでした。 司祭達に追い詰められ,絶体絶命となったとき,フランシェスカは「あたしについてくる?」と笑顔を浮かべ,ミツルの指輪の宝石を壊します。そして,青い光りに包まれた4人(フランシェスカ,ミツル,セネカ,デネブ)が着いた場所とは...そう,懐かしきミツル家の風呂場でした。 エピローグでは,あまりにも色々なHをしてしまったが故に,自分はフランシェスカのことを本当に好きなのか,それともただHをしたいだけではないのか?」と悩むミツルに,フランシェスカは「ほかの子なんかと比べられなくしてあげる」と,実際に忘れられないHを体験させてくれます。しかし,この4人はこれから先もこの関係を続けていくのでしょうか?それはそれで羨ましい話ではありますが...(^^;)。 しかし,今回もミツル母は姿を見せませんでしたね。もしかしたら,このまま一度も姿を見せないで終わるのでしょうか?あのミツル父が決して叶わないミツル母の存在が気になって仕方がありません。 さて,今回もまた色んなネタがありましたね。 その他にも |
7月15日 |
『メルヴェール・シナリオ』終了。 本作のメイン・ヒロインであるメルヴェールのシナリオです。 他のシナリオでも,掃除が好きだったり等お姫様らしくない振る舞いの目立つメルヴェールですが,このシナリオにおいて,彼女が前国王の妾の子であり,つい1年ほど前までは自分が王族の血を引いていることすら知らなかったことがわかります(それも,現在の国王一族の中に神王妃選定の対象となる者が他にいなかったから)。しかも,彼女を育てた祖母の仕事である占い師は,メルヴェールの国ではもっとも蔑まれる職業であり,占いの仕事がないときにはよその家の手伝いをして金を稼いでいたのです。だから彼女は掃除等が得意なんですね。 そんな自分の手助けをしてくれるミツルに対して『お礼』と称してHなこと(本番のHは最後の最後までありませんが)をしてくれるメルヴェールですが,ミツルからの「メルヴェールのことが好きだから」という告白に対して,「困ります〜,神さま〜」「私は助けてくれる神様にお礼していただけですもの〜」とごめんなさいをしてしまいます。 このシナリオでは,(パンツ泥棒であるにもかかわらず(^^;))アルトワネットが実に漢らしい面を見せてくれるんですよね。「メルヴェールが何を望んでいるかわからない」というヘタレなミツルに怒りの平手打ちをくらわせるあたりは実にカッコイイです。 中庭の東屋で出会った二人は,そのまま野外で初H。 「一緒に行こっか,メルヴェール」 プロローグでは,他の3人とは異なり,メルヴェールはミツルと同じ学校に通っています。 Hシーンはこちらの世界の服(これは学校の制服?)を着たままの着衣Hから3連続であります。 最後は,二人で一緒に手を繋いで登校する場面で う〜む,悪くはないシナリオだったんですが,ヒロイン4人のシナリオが終わってもミツルと神王の関連が明らかにならないままってのはど〜なんでしょう? -今回のネタ- そ〜いえば,今回もミツル母は登場しませんでしたが,ミツル父の話によると,彼女は『童顔・眼鏡』の属性を持っているそうです。 |
7月24日 |
『メルヴェール・シナリオ(Ture End)』終了。 こちらのシナリオではメルヴェールが神王妃として選ばれ,最後の儀式が神聖堂で行われます。 ところで,『神王妃選定の儀式』に参加した四人の王女様達ですが, はい,これで見事にハーレム・エンドの出来上がりです。 神王妃と契ることで神王に即位することになる。 夜はハーレム状態だが昼間は慣れぬ公務に追われる日々を送るミツル。 それにしても,住み込みのコックになっているとは,前神王な何を考えているんでしょう? これで全部終わりかと思ったら,なんとソーニャさんのルートもあるみたいです。 |
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