|
![]() |
あの,一番辛かった日々。毎日ふさぎ込んでいた日々。 ずっと,そうして彼らと生きていたら, 【ケース裏解説文より】 |
『リトルバスターズ!』は,Keyが前作『Clannad』から3年ぶり,『Clannad』のアフターストーリーである『智代アフター』から2年ぶりに発売した新作ゲームです。前々作『Air』前作『Clannad』ともに,当初予定していた発売日からかなり遅れて発売されていたので,本作も当然のごとく遅れるんだろうな...と思っていたら,これが吃驚,ちゃんと予定通り発売されちゃいました。 初回特典版ということで,恒例のアレンジCDの他に『棗恭介風来記』という冊子が付いてきました。 毎度のことながら,これはほぼリアルタイムなゲーム記であり,当然ながらネタばれ全開ですので,これからやってみようとする方はそのつもりで読んでくださいね(^^;)。 |
7月29日 |
このゲームはWindows me未対応ということなので,XPの入っているノートPC(Vaio)にインストール実施。これから発売されるゲームは対応OSがXP以上になっていくことは間違いないので,そろそろゲーム用PCの更新も考えなければなりませんね...(^^;)。 幼い頃に両親を亡くし,ふさぎ込んでいた主人公直枝理樹の前に現れた4人の少年。 リトルバスターズのメンバーは, それにしても,両親がいない理樹が寮に入っているのはわかるけれど,他の4人まで寮に入っているのは何故なんでしょう?学校が家から遠いのか...学校が全寮制なのか...それとも某『学校を出よう』のような,もしくは某『クロスチャンネル』のような特別な学校なのか....なんとなく謎ですね。 「一緒に何かしよう」という理樹の言葉に恭介が提案したのが『野球』。 これらのヒロインキャラの中で,現時点で一番魅力的なのは誰かと言えば,そりゃもう来ヶ谷姉御しかいないでしょう(^^;)。 ところで,本作にはバトル・モードやミニ野球ゲーム(練習)的なシステムも組み込まれているのですが,これは正直最初の頃は少しばかりうざかったのですが,しかし,重ねるに従ってしだいに楽しくなってきたんですよね。特にバトルモードで敗者に与えられる『称号』が実になんとも馬鹿らしくて,それを見るのが楽しみなんです。 本作には最初からヴォイスが入っていますが,keyのゲームで最初からヴォイスが入っているのってこれが初めてじゃないですか? おそらくこの後怒濤の展開が待っているのでしょうが,果たしてどんな物語になるのか,実に楽しみです。 |
8月4日 |
5/26の野球試合本番まで終了。 前回のゲーム記ではマネージャーに降格された小毬ですが,実はボールの投げ方を知らなかっただけであり,恭介がきちんと指導するとすぐに上達し,正式メンバーへと昇格。 野球の試合本番までの間には,『パジャマ・パーティー』『第1回・恭介の野郎にギャフンと言わせてやろう選手権』『肝試し』といったイベントが発生。 『パジャマ・パーティー』には強制連行された理樹も参加し,来ヶ谷姉御の陰謀によって女子の制服を着せられ,あまつさえリボンまでされてしまいます。それにしても,巡回に来た先生に見つかっても男性とバレなかったとは理樹君の女装少年ぶりはかなり板についていたんでしょうね...なるほど,こういうところも可愛い女の子好きの来ヶ谷姉御が理樹君を気に入ってしまった理由なのかもしれません。 『第一回・恭介の野郎にギャフンと言わせてやろう選手権』では『第一回』を『策一回』続いて『弟一回』と素で書き間違えてしまう真人の天然バカぶりと,情け容赦なくギャグにツッコミを入れる美魚の天然真面目ボケぶり(葉留佳のギャグには100点満点で5点,小毬のギャグには100点満点で4点の辛口評価)が見物です。 『肝試し』は三人一組で夜の校舎を回るのですが,来ヶ谷姉御をメンバーに入れると,途中から脅かす方になってしまうんですよね...まぁ確かに彼女らしいのですけど...。しかし,一番怖いのは「お払いした方がいいですよ」とボソっと口にする美魚かもしれません(^^;)。 さて,メインである『野球試合』の相手ですが,これがなんと各運動部のキャプテンが集まった選抜チームだったのです。それにしても,これだけのメンバーを集めてしまう恭介の力って... 試合本番は13対2で四回コールド負け(の結果は監督の采配しだいで変わってくるのかもしれませんが)。しかし,理樹を含めたリトルバスターズのメンバー達は「負けたけれどやって良かった」と充実感を味わうことができたのです。 それにしても,来ヶ谷姉御は良いです。 |
8月6日 |
『来ヶ谷唯湖シナリオ』終了 世間では個別シナリオはツマラナイという人もいるみたいですが,少なくも姉御シナリオに関していえば,私はその意見には賛同できません。まぁ,他のKey作品のシナリオと比べたら...という前提付きだったら,ほんのちょっとは頷けますが,それでも,私は楽しめましたよ,ほんとに。 いつから彼女の個別シナリオに入ったのかは良くわかりませんんが,おそらく5/27のホットケーキ・パーティー後,5/28からではないでしょうか。というのも,ここからゲーム内の日付表示が無くなってるんです。 来ヶ谷姉御の代わりに嫌がらせの対象となる理樹。最初は上履きの中に数個の画鋲だったのが,だんだんとエスカレートし,上履きの中に画鋲だけでなくゴミクズや食べかけのあんパンが入れられたり,教科書の表紙をボロボロにされるようになってしまいます。 眠り病のため意識を失った理樹が目を覚ますと,そこは来ヶ谷さんの部屋。 来ヶ谷さんのことが好きになってしまった理樹と来ヶ谷さんをバッチリ上手く行くようにするのが,新しいリトルバスターズのミッション。 月曜日の放課後,雨の中来ヶ谷さんと初デート。駅前の喫茶店で一緒にコーヒーを飲み,相合い傘までしてしまいます。帰り道,二人で傘もささずにずぶ濡れになって帰りますが,そのせいで理樹は翌日風邪をひいて熱を出してしまいます。 「オペレーション・リトルラブラブハンターズ」第二弾は,プレゼント作戦。 「オペレーション・リトルラブラブハンターズ」第三弾は,夜の花火作戦。 翌日の放課後,放送室にいた来ヶ谷さんに自分の想いを伝える理樹。 夜,落ち着かないので外に出た理樹が中庭でブラックコーヒーを飲んでいると,そこに来ヶ谷さんが現れ る。 翌日,クッキーを焼いて持ってくる来ヶ谷さん。 何故か理樹以外の誰も来ヶ谷さんの昼の放送を聞いたことがないらしい。 翌日もクッキーをも持ってきてくれた来ヶ谷さんにリトルバスターズに入った理由を尋ねると, 次の日も雨。 カレンダーを見ながら今日が何日であるかがわからない理樹。 翌日も雨。 翌日もまた雨。 翌日,6月のはずなのに雪が降ってくる。 目を覚ますとまた6月20日。そして外は雪。 また繰り返される6月20日。 ある晴れた初夏の日。 まぁ,あっさりしたエンディングといえばそうかもしれないけれど,私はこういう余韻を感じさせるエンディングって好きですね。 ともあれ,来ヶ谷姉御は現時点で『リトルバスターズ!』個人的お気に入りキャラ暫定1位であることだけは自信を持って言えます。 |
8月13日 |
『西園美魚シナリオ』終了 これはある意味一番Keyらしいというか...原点というか...なんとなく『One』を彷彿とさせるシナリオでした。いや,美魚が望んでいたのは『永遠』だったのだから,こりゃもう「なんとなく」なんてもんじゃありませんね...「彼女が望んだ『永遠』」...いや,これじゃ他の会社のゲームになってしまうな...(^^;)。 先にやった来ヶ谷姉御のシナリオでは,どちらかといえば受け身であった理樹ですが,このシナリオではかなり主体的に動いていました。 美魚は個性の塊のようなリトルバスターズのメンバーの中にあっては,一番の常識人のように見えますが,実は彼女も一般的な常識からすれば,かなり変わった人でした。 それにしても,このシナリオは『文学ネタ』満載ですね。まさか,この手のゲームで若山牧水の名前を目にするとは思いませんでした。しかも彼の有名な短歌「白鳥は哀しからずや空の青 うみのあをにも染まず ただよふ」が,このシナリオの大きなキーワードになっているのです。 美魚のシナリオからは離れてしまいますが,今回,来ヶ谷姉御のシナリオにはなかった『古式さんイベント』が発生しました。これは謙吾と密接に関係するイベントなのですが,このイベント後の謙吾はまるで別人のようにはじけてしまいます。なんかもう真人が二人になったようで,こりゃもう大騒ぎです。そして,前回は剣道のために参加しなかった謙吾も,片腕を折ったということで野球に参加することになります。いやぁ,野球でも十分に大丈夫じゃないと思うのですが...(^^;)。 来ヶ谷姉御のシナリオで起こった同じ時の繰り返しですが,鈴や理樹が違和感を憶えているところから,このシナリオでもきっと起こっているんでしょうね。おそらくそれは『リトルバスターズ』というゲームの重要なパーツの一つなのかもしれません。 ところで,美魚よりも美鳥に魅力を感じてしまったのは,きっと私がそういう属性だからなんでしょうね。個人的には美魚の中に美鳥も入った2 in 1の状態がベストだと思うのですが...いや,そういうエンディングの方が面白かったんじゃないかなぁ...と思うのであります。 |
8月22日 |
『能美クドリャフカシナリオ』終了 クドは可愛い。生まれて間もない子犬のように可愛い。 シナリオですかぁ...シナリオねぇ...まぁ何と言いますか......良くわかりませんでした(^^;)。 金髪碧眼というどこをとっても立派な外国人の容貌であるにもかかわらず英語が苦手というクドですが,彼女は出身が非英語圏(ロシア語?)の人なので,英語が苦手であっても何の不思議もありません。おそらく母親との会話や手紙のやりとりは日本語ではない母国の言葉で行っているに違いなく,そういう意味では彼女も立派なバイリンギャルであり,劣等感を持つ必要などこれっぽっちも無いと思うんですけれどね。 そんなクドと一緒にテスト勉強をしたり,初々しい恋愛模様を繰り広げるあたりは,普通にギャルゲーとして楽しめたのですが(これまでのシナリオの中では一番イチャイチャぶりを見せてくれました),後半,母親が関係する母国の宇宙ロケット計画の話が出てくる頃から良くわからなくなってきちゃいました...つ〜か,展開が唐突過ぎるんですよね。 そして,クドが忘れていた『肝心なこと』も良くわからないままです。 混乱する母国に帰り,囚われの身となったクドと無意識の狭間で出会った理樹は,彼女を助け出すのですが,これはどういうことなんでしょう? う〜む,何だか謎ばかりが増えてしまったシナリオですが,この謎も後のシナリオで明らかになるのでしょうか? 唐突ですが,もしかしたらこの世界(つまり理樹が現在いる世界)は,ある意味『永遠の世界』なのではないか...そんな考えが浮かんできたのですが...はたしてどうなんでしょうね? |
8月30日 |
『棗鈴シナリオ』終了 猫のレノンの尻尾にくくりつけられていたメッセージに書かれていた 与えられた課題は しかし,これらの課題によって,鈴は人間として大きな成長を遂げており,もしかしたら,課題の目的はここにあったのではないかと思ってしまうくらいです。 当然ながら,このシナリオで鈴と理樹は付き合うようになるのですが,理樹が杉並睦美(vs来ヶ谷3人娘の一人)からラブレターをもらったことがきっかけとなります。ラブレターをもらったけれど,付き合う気も無いしどうしよう...とヘタレている理樹に鈴が「あたしたちが付き合おう」と告げたことから二人は付き合うことになるのですが,やることはどう見ても高校生カップルじゃありませんね。 このイベントの後,理樹はまた眠りに落ちていくのですが,その時に聞こえてきた さて,正直言いまして,私,この鈴というヒロインには(メイン・ヒロインであるにもかかわらず)あまり魅力を感じていませんでした。他のシナリオでは単なる幼なじみ兼ギャグ要員というか...少なくとも恋愛対象にはなりえない存在でした。 そして,このシナリオにおいても,真人がまた良い味を出してくれてます。 また,このシナリオで初めて出てきたイベントに『缶蹴り』がありますが,このイベントではやけに楽しそうな来ヶ谷さんが印象的でしたね。 |
|
|