『篠宮智夏シナリオ』
3人娘の攻略が終わるとマラソンの後で『保健室へ寄る』の選択肢が増え,『智夏ルート』に入ります。
『第3章 智夏』
差出人の書いてない手紙を受け取った樹が指定場所の桜鈴学園へ行くと,そこで待っていたのは智夏。
彼女は樹に「樹君をずっと待っていたの」と話します。
「赤い糸の存在信じる?」という智夏の言葉は,幼い頃の樹と智夏の昔の思い出。
智夏の女の子としての一面に気付くたび,どうしていいかわからなくなってしまった樹は智夏と会わないように距離を置くようになり,話をすることすら避けるようになってしまいました。
智夏は樹が大学に行く前に手紙を出したというのですが,樹にはまったくおぼえがありません。
樹が保健室に行くと,そこには智夏と女生徒の緑川の二人が。樹は緑川ちゃんから「付き合っている他校の彼氏が他の女の子と歩いているのを見てしまった」と相談を受けちゃいます。
なんとか相談に答えることのできた樹ですが,智夏の先生らしい姿に自分の知ってる智夏ではないような思いにかられてしまいます。
日曜日の朝,電話で学園に呼び出されると,そこには智夏の姿が。
見回りを命ぜられる二人。智夏は「樹くんと一緒にいられるから楽しい」と可愛いことを言ってくれます。
智夏は保険医になろうと思ったきっかけは樹の怪我(悠シナリオでも出てきましたね)。
「辛いことはあるけれど,誰かが必要としてくれるから頑張れる。」と話す智夏。
樹は保健室で智夏の手伝い(生徒の相談事)をするようになります。
しかし,悠は樹と智夏の二人が一緒にいることを快く思っていない様子。
この日以来樹にべったりの悠は「悠といるより智夏ちゃんと一緒にいる方がいいんだ」とすねちゃったりします。
智夏からは「悠ちゃんはすごく寂しいんだよ」と言われるのですが....
智夏から「学園の2階の空いている教室で待っている」告げられた樹が学園に行ってみると,そこには桜鈴学園の制服を着た智夏の姿が....コスプレ?(^^;)。その姿を見て可愛いと見とれてしまう樹君。
勇気を出せなかった自分自身に後悔しているという智夏は「ずっと,ずっと,樹くんのことが大好きでした」と想いを告げますが,まだ白波瀬のことを忘れられない樹は断ってしまいます。
それでも,「哀しいけれど告白したことは後悔していない」と健気な智夏ちゃん。
その後も変わらずに保健室通いをする樹。智夏の態度も以前と変わりありません。
もっとも,樹君にもそれに甘えているという自覚はあるようです。
桃園の火事未遂事件の処理についてあの楠木教頭代理と堂々と渡り合う智夏。
翌日,智夏は樹に保健室をまかせて学校を休んだ桃園に会いに行きます。
楠木教頭代理は智夏のことを「尊敬しているし,ライバルといっても良い存在」と思っているそうです。
数日後の朝,外からまるで某東鳩のヒロインのように名前を呼ぶ智夏の声を聞いて外に出ると,そこには智夏と桃園の姿が。
「智夏先生は本気で私の心配をしてくれたんです」「智夏先生のことちゃんと知って欲しかったから」と言う桃園の話を聞いて,智夏がすでにちゃんとした『教師』であることに今さらながら気が付く樹。
すでに授業が終わると保健室に行くのが習慣となっている樹。
智夏は自信を持てない樹を「私は樹くんのこと,知ってるから。絶対大丈夫だよ」と励ましてくれます。
そして,智夏から映画に誘われたのですが,その帰りに食べかけの肉まんを食べられて「間接キス」だなんて,君は中学生か?(^^;)
悠が保健室に相談に来る。
樹抜きで話をする悠と智夏。
まだ何も変わっていない自分自身をふがいなく思う樹。
このシナリオには緑川とか桃園とか本編ヒロイン以外の女の子が良く登場してきますが,名前の色と髪の毛の色が一緒だというのもわかりやすくて良いかもしれません(^^;)。
放課後,樹から食事に誘われた智夏が彼を連れてきたのは,あのLiebchen。もっとも,ちゃんと和が休みの日だとわかってつれてきたようですけどね。
風邪をひいて昼からの職員会議を休んでしまった樹(本人はすっかり忘れていたけれど)を心配して智夏がアパートにやって来ます。保健の先生モード全開の智夏先生。
樹は幼い頃の思い出を夢に見ます。
智夏が川に落としてしまった指輪を真冬にも関わらず探し出した樹は風邪をひいてしまいます。そして見舞いに来た智夏が作った脅威の料理を無理矢理完食してしまう....という恐ろしい夢(^^;)。
そんな夢を見た後に智夏の手料理を食べさせられてしまいます。
しかも「樹くんは病人なんだから寝てないといけないんだよ」とお粥をアーンされてしまいます。もっとも,料理の方は想像以上においしかったのですが.....。
「こうしていると新婚さんみたいだね」と幸せそうな智夏は,「樹くんが眠るまで」と手を握ってくれます。
「また芽吹野からいなくなっちゃうんじゃないの?」と心配する悠ですが,
「俺と智夏はおまえを一人にしない」という樹の言葉に安心します。
自分の中で智夏の存在が大きな物となっていることに気が付く樹。
正月,初詣に迎えに来た着物姿の智夏に見とれてしまう樹。
丘の上の公園で初日の出を見ながら,樹は智夏に「俺は智夏のことが好きだ」と告白します。
その言葉を聞いて喜びの涙を流す智夏。そしてキスをする二人。
樹は「いつか智夏を支えてやれる人間になりたい」と決意を固めます。
病院を訪れた樹は,伯父(教頭)に「本気で教師になりたい」と決意を述べ「来年も俺を教員として桜鈴にいさせてください」と頼みこみます。
とりあえず伯父からは「学園長に話しておく」と好感触のお返事をいただくことができました。
そういえば,樹が芽吹野に残り,引き続いて桜鈴学園の教師をするのって,このシナリオだけなんですが,これはすでに『教師』として一人前の智夏が相手だからなんでしょうね。
樹は智夏に手紙を出し桜鈴学園で彼女を待ちます。
そして,やってきた智夏に桜鈴学園に教師として残ることを告げます。
その話を聞いて泣いて喜ぶ智夏。
そして保健室で初H。
神聖なる学校で教師同士がそんなことしてよいのだろうか?(^^;)
樹は「これは夢ではないか」と不安がる智夏の小指と自分の小指を赤い糸で結びます。
『終章 はるのあしおと -素敵な未来を-』
卒業式。教頭(伯父)も無事復帰しています。
そして,卒業式終了後,相変わらずキツイけれど「思ったよりもちゃんと先生やってましたよ」「きっと,いい先生にだってなれますよ」と言ってくれる和とゆづき。
悠は芽吹野から大学に通うことになったようです。え?あれで大学生なのか?(^^;)
そして,手を繋ぎ桜咲く桜鈴学園の校舎を眺める樹と智夏の後ろ姿でEnd。
エピローグ・アニメーションに出てくる女の子は二人の娘なんでしょうね。それにしても,お母さん智夏は若すぎです(^^;)。
最後にふさわしい,ほのぼのとして良いお話だったと思います。
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