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ザ・ピーナッツといえば、私たちの世代だと『シャボン玉ホリデー』(特
に「お父っつぁん、おかゆができたわよ」のネタ)、もしくは『モスラ』の小美人として、誰もが知っている双子のデュオですが、彼女達がドイツでレコードを
出していたことは、つい最近まで知りませんでした。それも坂本九の『上を向いて歩こう(Sukiyaki)』のように日本で出したレコードをドイツで出し
たのではなく、ドイツ人が作った曲をドイツ人の演奏をバックにドイツで録音した曲で、当然ながらドイツ語で歌われています。しかもこれが1枚や2枚ではな
く、1964年から1968年にかけてシングル盤が8枚も発売されているんですよね。このCDはその8枚のシングルのA面B面計16曲を中心に、日本で録
音されたドイツ語の曲や、ドイツの放送で使われた音源を含む全25曲が収録されたものです。やはり聴きどころはドイツでリリースされた曲で、タイトルこそ
『Souvenious Tokio』とか『Happy
Yokohama』といったオリエンタル情緒溢れたものが多いのですが、サウンドの方は紛うことなきあの時代のヨーロピアン・ポップ・サウンドです。そし
てそのヨーロピアン・ポップ・サウンドをバックに歌うピーナッツの二人の歌声がまた良いんです。上手い人達だということは知っていましたが、どうにも歌謡
曲という印象が強いために(もちろんこれは偏見です(^^;)これまで真面目に聴いてこなかったのですが、こうしてヨーロピアン・ポップとして彼女達の歌
声を聴くと、改めて彼女達の歌の上手さとキュートな魅力に気がつかされます。『Schwarzer
Peter』の『ミャオ、ミャオ』なか萌えるじゃないですか!(^^;) BACK |